montokokoroの日記

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目標と説明とだんまち

2023年は100冊本を読むという目標を立てた。この目標は出来れば達成したいが、現状週に1冊くらいでしか読んでない。あと倍必要。目標を立てたおかげで、「あと倍必要」と考えられる。なので目標ってものは良い。上昇志向だ。ニートに必要なもの。

 

しかし、目標ってなんぞや??


例えば、大抵の青春スポーツ漫画は全国大会優勝を目標に設定してて当たり前のものとしてチームで共有してる。超名作スラムダンクでは3年キャプテンの赤木が全国制覇を目標としてて、1年の流川と桜木は当たり前の様にそれを受け止める。一方でその高い目標について行けない、ほどほどで良い部員が過去のストーリーのモブとして出てきた。そいつに対して赤木はなぜ全国大会優勝が目標なのか説明出来てはいなかった気がする。モブと赤木はバスケに注ぐ熱量が全然違うので仲良くない。モブからすれば真面目さと体格だけの赤木は部の雰囲気を窮屈にするだけだ。モブの発した「全国に行きたいなら県内の強い高校に行けよ」っていう台詞はその通りだ。とにかく、赤木は全国制覇がなぜチームの目標としてふさわしいのかという説明をしていない。その説明を必要としないメンバーが集まったところ(桜木と流川の入部)から物語は始まる。

全国制覇が目標としてふさわしい理由を説明しようとすると、一番簡単な方法はこれ。全国制覇すれば箔が付くから。全国制覇の過程でプロや強豪大学のスカウトの目にとまれば高校後も良い環境でバスケが出来ることに繋がる。プロだけでなく、就活や大学の推薦入試などにも役立つ。道半ばで敗れても、全国大会ベスト○○、県大会優勝、県ベスト○○などは自慢出来るし、周りを納得させられる。言うなればキャリアのためだ。

こんな理由で赤木が全国制覇を目指してたらなんか嫌だ。でもこういうタイプは実際いるし、それで頑張ってるならすごい。悪く言えば下心だが、努力に対して見返りを求めてなにが悪いのか?見返りを求めて努力することのなにが悪いのか?それで頑張れるならやっぱりすごい。

実際プロフェッショナルには大きな目標から現在の目標を逆算するタイプもいる。イチローとか本田圭佑とか。

例えば、プロになりたいから全国制覇を目指すという人がいて、その人になぜプロになりたいの?と聞くのは野暮だろうか。

なぜその目標を立てたのか?と聞くこと、あるいは自問することは大事だ。その目標を達成するためにも、目標を修正するためにも。しかしこの質問を目標に対して突きつけまくると、どこかで説明出来ない域に達する気がする。

目標に説明を求めることが間違っているのだろうか?

↑この文章「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか?」っぽい。

説明出来ると理屈っぽくなるし、そんな目標ばかりだとつまらない気もする。でも説明して欲しい。ああ、矛盾。

赤木よ、近所で1番じゃ駄目か?県No1じゃ駄目か?逆になんで世界一じゃ無いんだ?高校総体っていう、メジャーで分かりやすいイベントがあるからか。確かに。皆高校総体のことは知ってる。分かりやすいっていうのは大事だ。

私の目標もなぜ年100冊なのかと聞かれると困る。94冊じゃ駄目な理由は説明できない。100って区切り良いじゃん。分かりやすい。100冊目指して94冊で終わったら、惜しかったねって思えると予想する。94冊目指して94冊読んだら、一応達成感はあるだろう。けど頭の隅っこであと6冊で100冊なのにって思いそう。区切りの良いとこまでいけよって。赤木が全国ベスト8を目指すって言ったら、桜木も流川も突っ込むかな?何より読者がもにょる。そこまで言うなら全国制覇にしろよ。去年全国16だったチームがベスト8を目指すのは地に足がついてるようでストイックでもあるけど、赤木には制覇を目指して欲しい。何の話か分からなくなってきた。

とにかく。目標に必要なのは説明ではなく分かりやすさなのか。

なら私は日本一になろう。何かの。私にとって一番の私になる。資格勉強教材の広告っぽい。

 

終わり