montokokoroの日記

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補足というか蛇足

前回は2022年に読んで良かった本10冊を軽く触った。

今更だけど、選出したのは全部小説からで、学問系、自己啓発、自伝、詩集などは省いた。省いた中でも面白い本はあるわけで。

 

マイケル・サンデルの「実力も運のうち」は格差社会の勝ち組と負け組を描いた学術書だ。学術書かな?学者が社会現象について問題意識を持って述べている本なので、一応学術書かな。本の分類とか分からん。

勝ち組の親は子供にいろんなものを相続出来るので、他のこどもより有利に社会に出て、その子また勝ち組になる。結果、報酬や社会的地位などの身分は固定されていくという話です。勝者はその成果を自分の努力で勝ち取り、敗者は自分ほど努力してないから負けたと思いおごり高ぶるけど、勝負以前の環境で既に差があるから、その差に自覚的になろうよみたいな話。難関大学とか入れるほど勉強したのはすごいけど、勉強のための教材や時間の捻出が出来ない子供は同じ土俵にすら上がってない。

大卒ニートでいまだに親のすねかじってる自分には耳が痛い話だった。アメリカンドリーム(貧者の成り上がり)はアメリカより他の国の方が起こっているみたいな統計は面白い。

 

岡本太郎の「自分の中に毒を持て」も面白かった。自己啓発か自伝か。大体の自己啓発本って成功と失敗の実体験をはさむので自伝っぽい要素が入っている。この本は自己破壊系で小市民とか世間的な成功みたいなものを非難している面もあるので、映画「ファイトクラブ」みたいなもんです。「芸術は爆発だ」というフレーズと太陽の塔ぐらいしか事前知識は無かったですが、彼の爆発は字面通りの意味ではなく、彼なりの理屈があって面白かった。事前のイメージ通り無茶苦茶な人っぽいけど、彼の無茶には彼なりの理屈が通っているのかもしれない。

太陽の塔は万博のモニュメントで、今も記念公園に残っているらしい。大阪万博クレヨンしんちゃんの大人帝国でしか知らない。次の大阪万博は2025年か。前回は1970年なので55年ぶり。東京オリンピックみたいに汚職まみれにならないといいけど。

 

他にも面白い本はいっぱいあったけど、ぱっと思いつくのはこの辺りです。どちらも比較的最近読んだ本で、2022年の前半の方に読んだ本はあまり覚えてない。忘れてもいいけど、覚えておく努力を多少はしておいた方がいいかもしれないので、今後面白い本はこのブログに書いていこうと思う。備忘録もかねて、多少体裁を整えて誰でも見られる様にはしたい。